2024年11月16日
表題の表彰制度を作られた、人を大切にする経営学会・会長の坂本光司さんの講演を聞いてきました。
この表彰制度は今まで14回実施されています。
昨年夏に、第8回目の中小企業庁長官賞を受賞された長野県の伊那食品工業さんへ訪問させていただき、井上会長のお話に大変感銘を受けたことを昨日のことのように覚えています。
坂本先生の今回の講演会のテーマは、「経営者の使命・役割」についてです。
「経営とは、人を幸せにするための活動のことを言う」
「企業とは、人が幸せになるための場所を言う」
「企業の目的は、従業員やその家族、取引先、顧客、地域社会、株主その全ての人々を幸せにすることであり、売上や利益を上げることはその手段である」
一言一句が心に染み入り、その力強いお言葉に自分の目指していることが間違いでないことを確信し、安心しました。
弊所は有難いことに開業直後から多くのお客様からお仕事をご依頼いただいておりますが、中には従業員や取引先を捨て駒のように扱うひどい経営者もいらっしゃいます。最初はそのような考えでも、気づき、変えていこうとされる方には全力で応援させていただくのですが、変える気が全くない方とは、こちらからお付き合いをお断りさせていただくこともあります。
会社の成長のためには、従業員が安心して働ける職場環境を整え、また、従業員の働きがいやモチベーションを維持向上させることが必須であり、前出のような経営者の下ではそれらを育むことは不可能であると考えます。どんなに表面を取り繕っても、経営者の考えや在り方は従業員に伝わってしまいます。
弊所の経営理念は「人々の幸せと企業の存続発展に貢献します」です。
自分の利益のためだけに経営をされている方のために、貢献したいという気持ちは湧いてきません。
坂本先生の講演会の後には、第8回目の審査委員会特別賞を受賞された株式会社王宮の橋本明元専務取締役、第13回目の審査委員会特別賞を受賞された株式会社宮田運輸の宮田博文会長、この講演会の主催元の専任講師である有限会社関西貿易の森勲社長によるパネルディスカッションが行われました。
特に心に染み入った言葉を書きます。
・顕微鏡ではなく望遠鏡で見る。長期的な視点を持つことが大事。時間軸を越えた未来からの視点で見る。
・会社の成長のために人を雇うのではなく、人の幸せのために会社を成長させていく
・何のために経営をするのか目的を明確にする
・自分の使命は何か、自分は何を成し遂げて100年後にどう社会に役立っているのか
・自分を信じきる。やり切る。突き抜けてやる。
また、株式会社王宮も株式会社宮田運輸もどちらも兄弟で経営されています。
揉めることの多い兄弟経営ですが、上手くいく秘訣は、
①担当を分けること(お兄さん社長と弟専務それぞれの指示することが違うと現場は混乱してしまう)
②お互いが尊敬し合うこと
だそうです。
また、宮田会長は、経営する運送会社で死亡事故が起きてしまった時、知覧の特攻平和会館に行かれたそうです。
特攻隊員として若くして散っていった、生きたくても生きることができなかった方々と対話し、「自分の命を何に使うのか?」を考えられたそう。(坂本先生も2年に一度知覧に行かれるそうです)
そこから、トラックに子供の描いた絵をラッピングする、こどもミュージアムプロジェクトが始まったそうです。
今回の講演では、経営指南書には決して書かれていない、けれど一番大事な経営者の在り方を深く深く学ばせていただきました。
素晴らしい講演会でした。
私も改めて、事務所の存在意義、経営の方向性を見つめなおし、より良い経営、人々を幸せにする経営をされたい会社のお手伝いをさせていただくことの決意をさらに固めました。
そして弊所も、その経営を実践してまいります。
人々を幸せにする経営をされたい経営者の皆さん、
経営実践の勉強シェア会をしませんか?
ご興味のある方は個別にメッセージをいただければ大変嬉しいです✨
一緒により良い会社を作り、共に発展させていきましょう!!
「日本で一番たいせつにしたい会社」