2023年10月26日
昨日、社労士会主催の介護事業の労務管理研修に参加してきました。
介護業界が抱える問題に深く向き合い、社労士として何ができるのか、どこまで力になれるのか、真剣に社労士同士でアイディアを出し合い、とても有意義な時間が過ごせました。
高齢化が進む今後は、介護事業の需要がさらに増えて、介護業界はますます人材不足の問題と切実に向き合うことになり、人材定着に向けての取り組みが必須になってきます。
従業員の離職を防ぐには、従業員が何を不満に思い、どうしたらご機嫌で働いてくれるのかを把握し、改善に向けた取り組みをする必要があります。
従業員の思いを調査、収集する方法として、アンケートや個別の面談などがありますが、社内の人ではなく専門家である社労士が入ることで、従業員の本音を引き出すことができます。
手続きや給与計算なども社労士に外部委託していただくことで、社長や従業員には本業に専念していただく。
そして残業時間の短縮、有給休暇の取得促進、未払い賃金の解消(残業代が適正に支払えていない事業所が多々見受けられます!)などで法律に則った職場環境の改善を進めていただく。
さらには、キャリアアップしていけるよう教育、研修受講や資格取得支援の制度を取り入れる。
女性が長く働けるよう子育てや介護との両立支援を行う。
このように職場環境を整えることで、国から受給できる処遇改善加算の金額も上がります。それを従業員に還元すれば、低賃金の問題も解消されます。
そして何より大事なことは、従業員とのコミュニケーションを欠かさず、愛社精神を高めること。
このように段階を踏んで整備し、従業員が働きやすい職場環境を作り、人材定着を図ることを目指していきたいですね。
介護事業の顧問先様には、これから迎える問題に一緒に立ち向かい、伴走させていただきたいと思います。
写真は社労士会館での研修の帰りに撮った、夕暮れの大川です。
夏の夕暮れとは雰囲気が変わり、ロマンチックな印象を受けるのは私だけでしょうか?
ビールよりもワインが飲みたくなる今日この頃です。