いい会社とは?

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2023年9月3日

こんにちは。9月に入り、朝晩はだいぶ涼しくなりましたね。
写真は先日ご訪問した、長野県の伊那食品工業株式会社さんの社是硨です。
様々な賞を受賞され、日本で一番大切にしたい会社の大賞にも選ばれたこの会社には、およそ東京ドーム2個分の広大な敷地内に、なんと!庭園や健康センター、美術館などがあり、私の中の「会社」の概念を吹っ飛ばしてくれました。
もともとは従業員さんのために作られた施設でしたが、来社されたお客様のクチコミが広がり、今では一般にも公開され、観光名所となっています。掃除は全て従業員さんが行い、休日にお子さんを連れて掃除に来る方もいらっしゃるそうです(植木の伐採もされているそうです!!)。

「トップが誰よりも熱心に掃除をする、すると従業員が自然とするようになった。決して強制してはいけない」
「従業員が幸せになるための経営をする。経営の覚悟はありますか?」
との、井上 修会長のお言葉にはとても重みがあり、身が引き締まる思いでした。

トヨタ自動車社長の豊田章男さんが「私の教科書」と仰る、伊那食品工業の最高顧問の塚越 寛さんの著書「末広がりのいい会社をつくる 人も社会も幸せになる年輪経営」の中で、塚越顧問は、「会社の目的は従業員を幸せにすること。売上や利益を上げることはその手段である」と書かれています。

従業員が幸せになる会社とはどんな会社でしょうか?
・満足に生活できる額の給与や賞与が支払われている
・快適な職場環境(設備が整い人間関係が良好)
・頑張りが正当に評価されている
・休みがしっかり取れる
・福利厚生が充実している
・老後も安心の退職金制度がある
などでしょうか。
いずれの制度を取り入れるにも、まずは売上を上げることが必要になってきます。

この会社では、寒天という素材を、アイデアと工夫で用途拡大し、様々な食品だけでなく、医薬品、化粧品などを開発し、寒天市場以外でも収益を上げることに成功しました。
どの業種でも、固定概念を取り払い、想像力を高めることで、アイデアと工夫次第で市場を拡大し、売上アップを目指すことは可能なのかもしれません。
伊那食品工業さんでは、従業員のための経営を続けていくことで、結果として、従業員1人1人が会社を良くすることを心がけ、売上アップを意識し、会社を大きく成長させたのではないかと感じました。
社労士としても、イチ経営者としても、たくさんのヒントと発想をいただけた、学び深きご訪問でした。

9月の夜は美しい月夜を眺めながらゆっくりワインを楽しみたいと思います♪

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