「アンガーマネジメントの日」

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2024年6月7日

昨日6月6日は「アンガーマネジメントの日」でした。

ニュースなどで目にした方も多いのではないでしょうか?
アンガーマネジメントとは、怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニングです。
怒りの感情をコントロールし、適切なコミュニケーションをとることができれば、パワハラの多くを防げます。
また、人はイライラすると集中力を欠き、ミスを起こしたり、冷静な判断ができなくなったりすると言われています。
そして、イライラはまわりにも伝染するため、職場全体が不機嫌になり、報告連絡相談といったコミュニケーションがとりづらくなるなど、仕事に悪影響を及ぼします。
職場全体でアンガーマネジメントに取り組むことで、コミュニケーションが活性化され、信頼関係が生まれやすくなり、効率の良い仕事ができることで労働生産性が上がります。

今すぐ取り組めるアンガーマネジメントによるパワハラ対策をご紹介します。

①まずは6秒間をやり過ごす
 人は怒りが発生してから理性が働くまで6秒程度かかると言われています。この6秒間をやり過ごすことで、怒りにまかせた言動を回避できます。

②怒りを数値化する
 怒りを感じたら、その怒りに1~10の点数をつけます。0は全く怒りのない状態で、10は人生最大の怒り。怒りを客観的に見ることで、冷静に対応できるようになります。

③自分の価値観による指導方法を見直す
 「間違っているのは部下なのだから、厳しく注意するのは当然」、「上司が指示することに部下が従うのは当然のこと」などと考えられている管理職は、ご自身が厳しい注意指導を受けてきたために、部下にも同じように指導し、パワハラになってしまうことが多いようです。時代の流れによって、価値観は多様化しています。
自分の常識は若い人の常識とは違うということを念頭におき、部下の指導にあたることが重要になります。

④怒りを感じる考え方を修正する
 ついカッとして部下を感情的に怒ってしまうということもあるかと思います。人は自身の価値観と目の前の現実にギャップがあると、怒りが発生すると言われています。「なぜこんなこともできないのか、これくらい常識だろう」と感じる考え方を修正することで、怒りの感情をコントロールし、上手に部下を指導できるようになります。
多種多様な人がいて、得手不得手も人それぞれです。自分も誰かに助けられながら生きていることを思い出しましょう。

⑤スルー力を鍛える
 相手の言動にいちいち反応しない、聞き流すなど、まともに受け止めずに割り切ってスルーしていく力を身に着けることも必要です。

⑥自分をご機嫌にするアイテムを取り入れる
 飲み物を飲む、おやつを食べる、ハンドクリームなどで良い香りをかぐなど、自分なりの癒しや幸せを感じられ、落ち着けるものを常に用意しておきましょう。
 
⑦アンガーログをつける
 自分の怒りを記録しておきましょう。記録することで自分の怒りの傾向やパターンが分かり、怒りの発生を予防する効果的な対策方法を取ることができます。

⑧ハッピーログをつける
 ポジティブな感情の時には怒りは発生しづらいため、「友達とランチして楽しかった」「赤色の服が似合うと言われて嬉しかった」など、幸せに感じたことを記録していきましょう。幸せを見つけるのが得意になり、ポジティブな感情が増えることで、怒りが発生しづらくなるだけでなく、人生の幸福度が増していきます。


今すぐ取り組めるアンガーマネジメントの一部をご紹介しましたが、怒ることが決して悪いわけではありません。ただ、必要のない怒りや、怒りによる感情的な言動をなくすことができれば、後悔のない、ムダな時間を過ごさない、よりよい人生が歩めるようになると考えています。

ゆうあい社労士事務所では、ハラスメント防止研修、アンガーマネジメント研修、𠮟り方研修など他にも多彩な研修メニューを多数用意しております。
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