2023年8月19日
こんにちは。
お盆休みはリフレッシュされましたか?
台風の影響で予定変更を余儀なくされた方も多いのではないでしょうか。
楽しみにしていた予定がなくなってしまうと、とても気分が滅入ってしまいますね。こんな時、その時間を有意義に過ごすよう早く気分を切り替えられる人は、人生をもっと楽しめる人なんだろうなと思います。
さて、ここ最近メディアなどでよく耳にする「運送業界の2024年問題」。一体どういったものなんでしょうか?
国の施策【働き方改革】により、仕事と家庭の両立や労働生産性の向上などを目的に、一般の職種には毎月の残業時間に上限が設けられました。
医師や建設業、トラックドライバーなどの、長時間の労働が必要とされる職種には猶予期間が設けられていましたが、いよいよ2024年4月に、猶予期間が終了し適用開始となります。
トラックドライバーさんにも、残業時間に上限が設けられることで、今までみたいにたくさん働けなくなる。するとどうなるのか…?
→ 荷物が届けられなくなる
→ 運送会社の売上、利益が減少する
ドライバーさんの残業代の減少による賃金減額により離職が進む
→ 運送会社のドライバー不足が発生する
→ さらに荷物が届けられなくなる
→ さらに運送会社の売上、利益が減少する
→ 運送会社が淘汰されていく
…こんな悪循環をたどるのではないかと予想されているのです…。
実は、労災(仕事中の災害)請求の支給決定件数で一番多いのは、ドライバーさんの脳疾患・心臓疾患です。長時間労働による過重労働が原因と言われています。そこでドライバーさんが働きすぎないように、労働基準法による残業の上限規制以外にも、厚生労働省の改善基準告示により、拘束時間や休息時間、運転時間などの基準も設けられています。
2024年問題への対策として、ドライバーさんの労働時間管理の徹底や働き方の見直し、また、荷主さんへの荷待ち時間の削減の要請や運賃の値上げ交渉がマストになると考えますが、ドライバーさんの離職を防ぐ方法としては、社内での良好なコミュニケーションや社長の思いの共有、研修、社内行事などで、会社への愛社精神を築いてもらうことが大切になってきます。
皆さんで助け合ってこの危機を乗り越えていただきたいです。
ゆうあい社労士事務所では、運送会社さん向けの「2024年問題対策セミナー」を行っております。
ご興味がありましたらお気軽にお問い合わせください。
写真は先日お参りした事務所近くの神社「高津宮」さんの中です。石畳の向こうの石段を登ると本殿が見えてきます。広い敷地内には、相合坂や縁切り坂など歴史を探索してみたくなる名所がたくさんあります。
生い茂る森林で真夏なのに清涼感いっぱいでした。
まだまだ暑い日が続きます。お身体ご自愛ください🍀